思考<絵を描く・自分を保つために>

舞台美術家も人それぞれ、そのバックグラウンドは違う。

俳優や演出などをやっていた人が舞台美術家になる場合もあれば、
建築や彫刻の分野から舞台美術家になる人もいる。
もちろん、学生から舞台美術の勉強をしっかりやって舞台美術家になる人もいる。

私は俳優も演出もやった事がなければ、建築などの勉強もしていない。
舞台美術の教育も受けていない。

そんな私が舞台美術家として、自分のアイデンティティーをどのように保てるかと考えた時、
私は、絵を描く事しかないのかもしれない。

私は舞台美術の仕事に従事するようになってから、
絵を描く機会はすっかり減り、
図面を描いたり、それらを製作する事に
すっかり時間を取られるようになってしまった。

もちろん、それらもキライな作業ではない。
ただ、何ともいえぬ焦燥感を感じる。


中学生の時、美術の教科書の見開きが、ピーター・ブリューゲルの『雪中の狩人』だった。
私は、この絵が大好きでよく教科書のこの絵を眺めていた。
そして、画家という職業にもとても憧れた。

もちろん今は画家になりたいとは思わない。

やはりそれは舞台芸術の世界が好きだし、
舞台美術で表現できる世界観にとても魅力を感じているから。

しかし、その舞台美術家としての基盤、自分の個性を考えた時に、
私は、仕事とは別に常に絵を描いていないと自分を保つことができない。


最近、再び観たブリューゲルの絵が、それを思い出させてくれた。



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