日々1201<歌舞伎座見学>

歌舞伎座の『鼠小僧』の稽古とゲネプロを見てきた。

自分が普段関わる舞台とはまた全然別なもののように感じる。
ある意味とても洗練されていて私にとっては新鮮味すら感じる。
実は歌舞伎座に入るのはこれが初めてだ。大幅改修前に足を踏み入れる事ができて本当にうれしい。


ゲネ観劇後、
歌舞伎座のテクニカルスタッフの足立さんに舞台裏を案内してもらう。
歌舞伎座は来年の取り壊しに向けいろいろな団体から見学の申し込みが殺到しているらしい。
そんな状況の中,歌舞伎座のバックステージを見学できる事を幸運に思う。

今回の事を企画してくれた堀尾さんに感謝。

地下食堂を通り、
奈落の回り舞台へと案内してもらう。
戦後に作られたこの回り舞台は日々悲鳴をあげているらしい。
以前公演中に止まった時は人力で動かしたそうな。
この回り舞台は三菱製。エレベーターや電動バトンと同じくカウンターウエイトになっているとの事。
セリの下には巨大なモーターがある。しかしこれは当時1トンまでしかあげる事ができなかったらしい。
いまでも1.5トン。まああまり重いものを持ち上げる必要がないのだろう。
小さいセリは手動。人の手による微妙な具合が俳優に心地良くなかなか電動に変えさせてもらえないとの事。
回り舞台下を1周して舞台上へと上がらせてもらう。舞台は次の転換でばたばたしている。
舞台面の床は釘あとで何とも言えない表情。
五十年以上を使われるとこうなるのか、、。
歌舞伎座の板目は東西方向に流れている。上下(かみしも)の移動でいつもキャスターがカタカタ言うそうだ。

舞台上には長居する事が出来ず,2階にある背景さんの作業場へ。

やはりこういう作業場はどこに言ってもそれぞれの独特の雰囲気を持っている。
しかし、同時にこの雰囲気が我々を落ち着かせてくれる。

作りものは別工場との事でここには塗り関係のものしか見当たらない。

いわゆる背景は、私が関わる舞台ではほとんど登場することはないからそれもまた新鮮だ。
ボタンカラーの匂いが作業場に広がっている。
それも悪い感じがしない。

天井に無理に開けられた、スプリンクラーと煙探知機の穴が妙に痛々しい。
消防法の改正で、かなり痛い思いをしたであろう。

---歌舞伎座HPより-----------
歌舞伎座は120年以上にわたり、歌舞伎の殿堂として、皆さまにご愛顧いただいてまいりました。その間に、3回姿を変え、現在の建物は、大正14年に竣工した建物を、昭和26年に改修、再建した建物です。これまで、建物の老朽化に対し、現在の建物を残せるよう、保存や補修工事といった検討を重ね、専門の方々に最新の技術をもって調査をしていただきました。しかし、築後84年・改修後58年という歳月を経ていること、戦争で焼け残った骨組みを使っていることなどから、現在の大きな問題点を払拭する方策は、全面的な建替えしかないとの結論に達しました。
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建て替え前に、とても貴重な体験をさせて頂きました。
ありがとうございます。

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この記事へのコメント

舞台研究会
2011年04月28日 09:36
歌舞伎座様の舞台が悲鳴上げてる?
当たり前や
四六時中使いっ放しですものね
機械に無理が来て故障したのね
今の劇場はセコイけん壊れると

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